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柯煒林が注目 金像賞2部門ノミネート

柯煒林(かいりん / オー・ワイラム)、通称Willは香港の新世代俳優だ。

港産映画『濁水漂流』が今回の香港電影金像獎(香港の代表的映画賞)で11部門にノミネートされる中、柯煒林は「木仔」役で最優秀助演男優賞最優秀新人賞の候補に挙がった。

若手として金馬(台湾の映画賞)や金像獎の候補に入るのは稀であり、評価の高さがうかがえる。

本稿は金像獎の時期に合わせて行った独占取材だ。ここでは柯煒林が歩んだ道と演技への考えを聞いた。

起点と転機:学生からスクリーンへ

柯煒林は香港城市大学の創意メディア系出身で、当初は舞台裏を志していた。

しかし短編のオーディションで合格し、映画『如霧起時』の現場での一声「Good Take」に感銘を受け、俳優の道を歩み始めた。その瞬間に演技の喜びを知ったという。

代表作『濁水漂流』と役作り

2016年の長編デビュー作『點五步』での役を経て、柯煒林はMVや連続劇に出演した。YouTubeチャンネル「拾陸比玖 16:9」も共同で立ち上げている。

『濁水漂流』で演じた「木仔」は失語症の若いホームレスという、セリフの少ない難役だ。役を生きるために頭を剃り、生活習慣を変えるなど徹底した準備を行った。

柯煒林の宣材写真、スチール撮影

柯煒林は「ホームレスの経験があるわけではない」と前置きしつつ、類似した体験を想像して感情を構築したと説明した。想像と観察を重ねることが大切だと語った。

演技観と方法論

柯煒林は演技を「自分の欲求を満たす行為」と表現する。疲れたときは休むが、良い脚本や監督、共演者に恵まれると大きな充足感を得るという。

撮影現場での柯煒林の横顔

準備はルーティン化している。脚本を何度も読み、資料を集める作業を怠らないと話す。細部の蓄積が本番の直感を支えると述べた。

個性の見つけ方と役への投入

「どの役にも自分の影がある」と柯煒林は語る。過去のやり方を単純にコピーするのではなく、毎回新しいアプローチを探すことが重要だという。

衣装をまとった柯煒林のシーン写真

役づくりの一環として、柯煒林はプレイリストを作り、最終的に一曲を選んで撮影の記憶と結びつける手法をとるという。女装や小道具を用いることもあり、表現の幅を広げる努力を続けている。

表現者としての自覚と今後

映画がアートかどうかは観客が決めるとし、柯煒林は自分を「芸術家」ではなく執着心のある表現者と位置づける。作品を通じて自分を磨き続ける姿勢だ。

屋外で撮影された柯煒林のカット

若手の登場は香港映画界にとって新たな刺激となる。柯煒林は自身を「幸運な一人」としつつも、努力の積み重ねが運を呼ぶと語った。

撮影舞台裏の柯煒林とスタッフ

最後に、受賞結果に関わらず多くの観客が彼の次回作を待ち望んでいる。柯煒林の今後の活動に注目したい。

インタビュー撮影時の柯煒林のスナップ

制作クレジット:
Executive Producer:Angus Mok
Producer:Vicky Wai
Photography:Issac Lam
Videography:Andy Lee, Joyce Che
Styling:Vicky Wai
Make Up:Angel Mok
Hair:Oscar Ngan @ ii ALCHEMY Hair
Video Editor:Andy, Lee Joyce Che
Editor:Carson Lin, Yoanah Chan
Wardrobe:MIU MIU, GUCCI, DEMO

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