マカオ水舞間は、マカオで観るべき公演の定番だ。会場の照明が落ち、水が舞台を満たしたかと思うと瞬時に陸上の特技舞台へと切り替わる演出は、想像以上の迫力がある。
公演は約90分だが、テンポは非常に緊密でほとんど間がない。高所の飛行や水上・空中の連続アクションが次々と展開するため、観客は常に場面の変化に引き込まれる。

今回の1周年記念改訂版は、イタリアの舞台演出チーム Peparini Studios の芸術監督、ジュリアーノ・ペパリーニ(Giuliano Peparini)氏が、Our Legacy Creations と共同で演出を再構築した。舞台・衣装・音楽・物語のリズムが刷新され、より映画的な演出感が強まっている。

マカオ水舞間の公演の見どころ
最大の見どころは劇場全体を使った大規模な水と陸の切り替えだ。水面が陸地に変わる瞬間のインパクトは、ライブで見ると格段に強い。
演目には25メートルの高所からのダイビングや、空中飛行、フライングスタント、特撮的な車両シーンが組み合わさる。音楽と光、噴水が同調する瞬間は特に圧巻だ。
劇場の規模と技術設備
劇場は270度の環状設計で約2,000席を擁する。中央ステージの直径は約20メートルで、舞台下には容量約1,700万リットルの巨大水槽がある。これはオリンピック規格プール5面分以上に相当する。

舞台の水陸切替は1分未満で可能だ。システムは32本の油圧シリンダーで8つの主要ステージ上げ下げ装置と、観客席の昇降ゾーン3箇所を制御しており、総耐荷重は208トンに達する。
高所ダイビングと演出の新要素
公演のクライマックスはやはり25メートルの高所ダイビングだ。選手はオリンピック級の跳台の約2.5倍の高さから飛び込み、会場からは大きな歓声が上がる。

新版では13の新要素が加わった。大型の吊りランプやハイリング、レーザー演出、そして水圧で浮上する「金船」シーンなどが導入されている。239基の自動噴水と540基のスマート照明で、最大18メートルの動的なウォール状の水幕を作り出すことが可能だ。
舞台裏の規模と安全管理
舞台裏には30カ国以上から集まった約300人の演者・技術スタッフが携わる。参加者の中には引退したオリンピック選手も含まれるという。

衣装は600点以上を所蔵し、今回24点の新作衣装が追加された。本番中は30人以上の衣装スタッフが交代で着替えを補助する。舞台下ではプロの潜水チームが待機し、200以上の安全設備と16台の水中カメラで演者と装置を監視している。
後方導覧ツアーとVVIP包廂
今回の目玉体験の一つが、夜公演終了後に実施される約30分の後方導覧だ。普段は開放されない劇場のコアゾーンへ入ることができる。
ツアーの見どころの一つはB1の巨大水槽エリアだ。直径約50メートル、深さ約9メートルの水槽を間近で確認でき、金船や大型小道具の収納スペース、水底機械の稼働位置も観察できる。

さらに参加者は4階のキャットウォーク高所エリアに上り、18メートルの高さから舞台を見下ろす体験もできる。高所からの視点は、演者の高度な技術と舞台機構の精緻さを実感させる。
また、新たに二室のVVIP包廂が追加された。いずれも2階の好位置にあり、10名と13名を収容する。包廂ではテーマに沿った飲食と指定酒類が提供され、終演後には演者との交流や写真撮影の機会も用意されている。

公演情報
公演会場:新濠天地(シティ・オブ・ドリームス、マカオ)1階 ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター劇場
上演時間:17:00/20:00
公演時間:約90分、休憩なし
チケット購入:マカオ ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター 公演チケット(外部サイト)


