李駿傑(りしゅんけつ / ジェレミー)は対談の中で「私個人は…」「私にとっては…」といった言葉を何度も繰り返した。
ジェレミーの静かな待機期間
ジェレミーは待ちと自分探しの時間を経て、MIRROR内での立ち位置を確立したと語った。
彼は当時を「上弦と下弦」という表現で捉え、アニメの複数キャラクターに重ね合わせることも面白いと話した。
「自分がどんな人間かが分かれば、比べられるのを怖がらなくなる」と語った。
受賞の瞬間と不安の克服
受賞の舞台で見せた表情の変化は強烈だった。
涙と笑みが交差する瞬間を、彼は安心と自信が増した証だと説明した。
十代でのオーディションや失敗を経て、十八歳で再挑戦した頃が最も諦めかけた時期だったという。

妖艶という表現の模索
番組参加当時、周囲からは「K-POP風で個性が弱い」と評された。
指導を受けて妖艶な表現を試みたが、それは簡単ではなかったと語る。
彼は模倣から始め、羅文や張國榮(レスリー・チャン)の舞台表現、さらにSHINeeのテミンらを参考に自分の表現を作り上げていった。

表現には境界があり、安易な模倣は観客に響かない。
自身を納得させるまで数年を費やした結果、今ではその「妖」が個性となったと説明した。
楽曲と表現の変化
ステージでの小さな仕草は、徐々に観客との新たな接点を作った。
例えば《Monster》の個人パートでは、当初の振り付けを大胆に変えていった。
最新作『CLOSER』は西洋組曲風のアレンジで、片思いの曖昧さを描いた曲である。

性別表現と男性像の変容
舞台での「妖」は性別の境界を揺さぶる表現だと彼は述べた。
男性の化粧やスキンケアが普及する中で、彼もその一例だと語る。
中学時代に保湿液を買うときの居心地の悪さも振り返った。

周囲から「男は大声で話せ」などと言われた経験もある。
近年はそうした期待を意図的に無視できるようになった。

現在の生活とこれから
ジェレミーは現在のペースに満足していると語った。
独り暮らしで愛猫のNanaと過ごす時間や、仕事の充実感を大切にしている。
将来は海の見える家に住みたいという夢も明かした。

今回の対談は表現の変化と自己受容が軸になっている。
彼の言葉は若い世代の自己表現に関する議論に示唆を与えるだろう。

クレジット
エグゼクティブプロデューサー: Angus Mok
フォトグラファー: Ken Leung
アートディレクション: Mimi Kong & Ken Leung
スタイリング: Mimi Kong 、アシスタント Yoanah Chan
ビデオ撮影: Kason Tam、Alvin Kong & Fai Wong
ビデオ編集: Kason Tam & Fai Wong
セットデザイン: Lit
テキスト: 陳菁(ちんせい / チェン・チン)
メイク: Cherie Wong @ Annie G. Chan Makeup Centre
ヘア: Lydia Yung @ Chic Private I Salon


